仕事で提供できる価値は3種類だけ?

仕事で提供できる価値は3種類だけ?

こんにちは、福岡のWeb制作・広告制作ベクタークリエイティブの前田です。

私は普段、デザインを仕事にしています。
仕事というからには、自分が提供できるサービスに対して、お客さまが価値を感じてお金を払ってくださるということです。
ふと、そのお客さまが感じている「価値」ってなんなんだろう…と疑問に思いました。
価値とひとことで言っても、ずいぶんと漠然としていてつかみどころがない感じがします。
この漠然とした「価値」を詳しくみていくことで、仕事のヒントが見つかるような気がしました。
この記事では、仕事で自分が提供している「価値」について、分析してみました。

Contents

価値は大きく分けると3種類?

この記事のタイトルにも書きましたが、大胆にも価値を3つに分けてみました。
自分のやっている仕事は以下のどれかを提供しているのではないでしょうか?

【1】代わりにやってくれる

最初は「代わりにやってくれる」こと、もの。
人は、自分の代わりに面倒なこと、できないことをやってくれること、ものに価値を感じます。
“もの”と言った理由は、日用品などの「何かの機能を提供している製品」もこの中に含まれると思ったからです。
例えば、本棚は本を収納できる機能、見つけやすくする機能を提供していると言えるのではないでしょうか。

“こと”に関しては、やることが難しく大変であればあるほど、価値が高くなりそうです。
職業でいうと分かりやすかもしれません。

例えば、お医者さんは資格を取るまでのハードルが高く、資格を取って医療行為を行うと気にも大きな責任を伴います。その分、収入は高いようです。

【2】知らないことを教えてくれる

自分の中にない知識を教えてくれること、もの。
学校の先生や、趣味の編み物教室の講師、ビジネス領域ではコンサルタントなど幅広いです。

現在は情報が溢れているので、ただそれを教えてくれるだけでは価値が低くみられてしまうようです。

“新しい”とか“多くの人が気づいていない”など、「教えてくれる」だけではなプラスアルファの要素が組み合わされると価値が高く感じられ、興味を引きます。

【3】ステータスを与えてくれる

高級ファッションブランドや大手有名企業への入社など、持っている、もしくは所属していることでその人自体が社会に認められているような、価値があるように感じさせてくれることやものです。

一般的に、上に挙げた例はブランドイメージを上げるために多くのお金を投資しています。
それだけブランドイメージを上げるために投資をするのは、ひと目みただけで特定の良いイメージ、まさにステータスを感じさせるためです。

高級ファッションブランドであれば、世界的に有名な俳優やミュージシャンを自身のコレクションに読んで、マスコミにその様子を報道してもらいます。
「あの人が来てるんだ!きっとすごいブランドに違いない!」と印象付けるためです。

この価値には“ハードルの高さ”が重要なポイントになっているようです。
数十万円払わないと手に入らない、入社するためには難関の試験を通過して、お眼鏡に叶う必要があるなど、簡単には叶わないからこそ価値を感じられます。

価値はそれを見る人のできることで変わる

ここでは私が普段やっているデザインを例に価値の変化を考えてみます。

例として、美容室の店主がお客さまをお店に呼び込むためにチラシを作る場合を考えます。

まず、この店主はデザインができないこととします。
デザインができないから私にチラシのデザインを頼みます。

まず、ここで一つ依頼主の店主は“デザインができる”ことに価値を感じます。
自分ができないことだからです。

そして、デザインができあがり、私がチラシの印刷と配達の手配をしました。
するとここでも店主は価値を感じます。
今度は、“印刷と配達の手配をする”という、店主の手間を減らしたことに価値を感じます。

手元に届いたチラシを配ってみて、お客さまが次々と来店してチラシを作った目的が達成されると、“目的を達成させてくれた”という価値が発生します。
そして私のチラシをリピートしてくれるという流れになります。

しかし、この店主が元デザイナーでデザインができ、印刷の手配もできるとすると、私に依頼する価値は減ってしまいます。
価値は自分ができないと思っていることを実現してくれる場合に大きくなるからです。
(店主が忙しく、チラシを作っている時間がない場合は価値を感じると思いますが、自分ができない場合と比べると感じる価値は全然違うと思います。)

###”どういう人を相手に仕事をするのか”を選ぶ {.style3b}

この美容室の例から考えると、”どういう人を相手に仕事をするのか”を選ぶことはかなり重要であると分かります。
相手によって、仕事のハードルが高くなるからです。

相手を選ぶことを考える時に会社に所属している場合と、フリーランスや自分で会社をしている場合とでは勝手が違います。

会社に所属している場合は、社内のポジションや担当業務、所属部署によって変わってくるので一概に言えないのですが、まずは自分の担当業務で何を求められているのか=何で価値を判断されるのかをハッキリさせるのが良いでしょう。
会社に所属している場合の利点は、求められる価値が分かりやすいことにあるかもしれません。営業担当ならお客さまと良い関係を築いて、利益を上げること。
経理担当ならミスなく会計管理することなどです。

個人で仕事をしていてある程度自由がきく場合は、会社に所属している場合と違って、良くも悪くも自分で何を価値とするのか決める必要があります。
この点は個人で仕事をすることの楽しい部分と大変な部分の両方を含んでいる点かもしれません。

自分の得意なこと、やっていて苦ではないことを誰に提供するか考えよう

先に書いた通り、仕事のハードルは同じ内容でも相手によって変わってきます。

まずは自分の得意なこと、やっていて苦ではないことを見極めることから始めると良いのかと思います。
次にそれを誰を相手に提供するのか考えて、その相手がどのようなことをしてもらうと価値を感じるのか掘り下げていきます。
そのためには相手(お客さま)のことをよく知る必要があります。

・・・と書いてきたのですが、私もその辺りは手探りでやっています。
実際に提供してみないとお客さまのリアクションは分かりませんし、状況は常に変化しているの、最初からガチガチに決めず、ある程度のアタリをつけてやっていくのが良いと思います。その方が柔軟に対応できます。

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