最近カフェ関連の方と仕事をすることがあり、どうやってお店をPRしていくかという話になりました。
その話の中でinstagram(以下、インスタグラム)を利用するという意見が出てきたのですが、普段僕が仕事をしているお客さんはインスタグラムを使っているような若い女性向けの商品やサービスを提供していないことに気がつきました。
したがって、恥ずかしながらこれまでインスタグラムの運営を積極的に提案したこともなかったのですが、良い機会なので情報を整理して見ました。
この記事では、インスタグラムの概要から、メインユーザーである若い女性がどのようにインスタグラムを利用しているかネット上で公開されている記事をまとめました。
「インスタグラムの名前は聞いたことあるけど、よく知らない」という人には役に立つかと思います。
Contents
インスタグラムのユーザーとは?
2010年10月6日リリース。
2017年10月で月間ユーザー数2000万人を突破。
ユーザーの男女比は39対61、ユーザーの約60%が女性で男女比でいうと女性が多い。(調査会社Kantarが9月に実施した調査)
参照元:http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1710/03/news064.html
日本国内の年代別ユーザー数でいうと、20・30代女性が同年代のユーザー男女比で6割と多いが
40代となるとほぼ男女比は半々。
参照元:https://gaiax-socialmedialab.jp/post-30833/
よく見られているコンテンツ
この記事によると、見られている投稿の上位は以下です。(カテゴリー別前年からの伸び率で順位がつけられています。)
- 有名人の投稿
- 友人の投稿
- ファッション
- 写真
- 料理
- 旅行
- 動物・ペット
- 音楽
- ショッピング
- 雑貨
- 食品・お菓子・・飲料
- スポーツ
- アート・デザイン
- インテリア
- 映画・エンタメ
4位「写真」、13位「アート・ショピング」は前年に比べて伸び率がマイナス。
それ以外は上昇していて、生活に結びつきの強いカテゴリーが伸びている。
伸びているカテゴリーに関わる企業アカウントはインスタグラムと相性が良いかもしれません。
ビジネスで活用できる機能「ショッピング機能」
参照元:https://ja.newsroom.fb.com/news/2018/06/instagram_shopping/
機能を簡単に説明すると、投稿した商品を販売しているECサイトへのリンクを追加する機能です。
スマホのインスタグラムアプリで商品の画像をタップすると、商品の詳細ページへのリンクが表示されます。
さらにそのリンクをクリックすると、販売しているサイトのページへ移動できるというもの。
この機能を利用するには、審査が必要とのこと。
またその審査の前にいくつかの条件をクリアする必要があるようです。
以下、条件を抜粋します。
- ビジネスで、提供者契約とコマースポリシーに準拠した物理的な商品を販売している
- Instagramアカウントがビジネスプロフィールに移行済みである
- Instagramアカウントが所有権のあるFacebookページと接続されている
- Facebookページでショップセクションを追加もしくはビジネスマネージャでカタログを作成している(あるいはBASE、EC-Cubeなど、カタログ作成をサポートする国内事業者のECプラットフォームと連携する)
- 上記の要件が満たされると、アカウント審査が行われ、製品のタグ付けができるようになります。
ヘルプセンター:Instagramショッピングの承認を受けるにはどうすればよいですか。
https://help.instagram.com/1627591223954487?helpref=related&ref=related
20代女性のインスタグラムの使い方
いくつかネット上に公開されているコンテンツのリンクとそのコンテンツの内容で印象に残った箇所を抜粋して以下に貼っておきます。
現役女子大生のインスタ活用「金沢旅行に行ったときの話」「インスタを検索に使う理由」 | Marketing Native特選記事
現役女子大生が、Instagram活用方法をはじめ、Instagramを検索に使う理由、実際に旅行プランを立てた手順について詳しくご紹介します。
検索はInstagramを活用!
友達の誕生日のお祝いや、彼氏との記念日など、ここぞというときに失敗したくないのがお店選びです。せっかくネットで検索して予約したのに「掲載されているお店の雰囲気と違った」という経験はありませんか?Instagramであらかじめ検索しておくと、そうしたズレを未然に防ぎ、お店選びで失敗するリスクを回避できます。
公式HPに掲載されているプロが撮影した写真より、一般ユーザーが体験した投稿のほうが、信ぴょう性がありますよね。実際にお店に訪れた人が投稿した内容によっては、写真や動画、リアルな感想まで載っているので、口コミのような役割も果たしてくれます。
検索で確かめる!
洋服の場合は、公式サイトや通販サイトに掲載されているような、モデルが着用している画像を見ても、自分が着ているイメージがあまり湧きません。そこで、そのブランドで働くスタッフの方のアカウントを探します。身長が記載されている場合であれば、自分と近いスタイルの写真を見ることで、実際に着ている姿をイメージしやすいですよね。ほかの洋服とのコーディネートも合わせて確認できるので、雑誌のような感覚でInstagramを活用しています。
こちらの記事で紹介されているインスタグラムの利用方法をまとめると、
- 公式HPよりも一般ユーザーが体験した情報に信ぴょう性を感じる。
- 公式HPプラスアルファの画像を見て詳しく雰囲気をつかむ。
- 化粧品や洋服などは、モデルではない一般人が使用した雰囲気を見ることができる。
こちらの記事を読む限りでは、女子大生はインスタグラムで情報収集しているようです。
探している情報は企業やお店が発信している情報ではなく、それを体験した人のリアルな声や実際の雰囲気などを重視しています。
インスタグラムを日常的に利用している若い女性は“賢い消費者”
インスタでやり取りされる情報としては画像、動画がメイン。
20代くらいの人たちにPRするのであれば、それらは欠かせないものになっているようです。
文字情報=多いと面倒臭い、画像・動画=パッと見で分かる、みたいな認識をされているのでしょうかね。
文字では伝わりにくいことも画像や動画だと一瞬で分かることもあります。
Web制作にたずさわっていると基本的に調べ物をする時はPCを使うので、スマホでの調べ物もGoogleで検索して・・・という風にPCでの作業の延長上のような使い方をしているのですが、スマホ主体で調べ物をしている若い人とはやり方が全然違うことに驚きます。
「インスタでそこまでやっちゃうのか〜」と感心しました。
あと印象的だったのが、企業やお店が発信している公式の情報だけではなく、自分で調べたインスタ上の一般の人の画像を参考にする場面が多いですね。
確かに企業公式の情報というのは信頼性は高いのですが、洋服や化粧品など通常モデルの人が使っている場面は目にすることはあっても、自分に近いような容姿の人が身につけて実際に使っている様子っていうのは買うことを検討する段階だと非常に有効な情報です。
自分が欲しい情報とその情報をどうやったら得られるかをわかっている若い女性は、すごく賢く買い物をしていますね。